【70周年記念出版】子どもと一緒に気軽に楽しめる、全30話のお話集!
福音館書店 創立70周年記念企画の一つとして、『「母の友」特選童話集 こどもに聞かせる一日一話』を9月に刊行いたします。忙しい日々の中でも気軽に読めて、子どもとおとなが一緒に楽しめる短くておもしろいお話が30話収められた童話集です。おやすみ前のひとときなど、お子さんと一緒に、お話の世界を楽しんでいただけたらうれしいです。
『こどもに聞かせる一日一話』について
「母の友」特選童話集
こどもに聞かせる一日一話
福音館書店 母の友編集部 編
1,650円(税込)/88ページ
9月7日発売
子どもと一緒に楽しめる、短くておもしろいお話が一挙30話! 雑誌「母の友」で長年続く人気企画「こどもに聞かせる一日一話」から特選童話をお届けします。「ぐりとぐらのピクニック」や「だるまちゃんとうらしまちゃん」など、過去に雑誌「母の友」だけに掲載された、絵本の人気者たちの未単行本化作品も収録しています。
「母の友」担当編集者インタビュー
『「母の友」特選童話集 こどもに聞かせる一日一話』の担当編集者に、刊行にあたっての思いや本の見どころ、本づくりで印象に残ったことについて聞いてみました。
――刊行にあたっての思いを聞かせてください。
『「母の友」特選童話集 こどもに聞かせる一日一話』は、雑誌「母の友」の人気企画「一日一話」を中心に、30の童話を選んで一冊にまとめたものです。「母の友」は1953年に生まれたのですが、その創刊の言葉は「世のお母さん方の毎日はあまりにも忙しい」と始まります。そんな忙しい毎日のなかでも、お子さんと耳で聞くお話を楽しんでいただけたら。そうした思いから生まれた企画でした。
もちろん、今の親御さんたちもたいへんにお忙しいですよね。この本に収録した童話は、一話読むのに2、3分のものが多いです。なかなかまとまった時間をとるのが難しい現代の生活だと思いますが、寝る前のひとときなど、お子さんと一緒に、お話の世界を楽しんでいただけたらと思って、刊行することになりました。
――この本の見どころはなんですか?
お話を選ぶ作業をしているとき、ある書店員さんから、「ぜひ、”今”、子どもたちが楽しめるものにしてね」と言われました。「母の友」は69年の歴史があるので、そのたくさんの童話のなかから30話を選ぶのは非常にむずかしかったのですが、福音館社内で、編集も営業もかきねなく、候補作を声にだしてみんなで読みあって決めていきました。今、小さな子どもたちが、耳で聞いて楽しんでいただける本になっているといいなと願っています。近年の童話作品が多いのですが、「ぐりとぐらのピクニック」や「だるまちゃんとうらしまちゃん」「ぐるんぱのたんじょうび」など、人気の絵本の主人公の物語で、過去に「母の友」だけに掲載されたお話も収録しています。
――本づくりで印象に残ったことは?
そんなわけで、お話えらびのとき、社員10人くらいで、順番に一話ずつ読みあっていくということをしたのですが、なんといいますか、声の力を感じましたね。普段は読む側ですが、聞く側になると、だれかが自分のためにお話を読んでくれることのおもしろさ、心地よさみたいなものを感じました。声から物語の景色が頭にすごく浮かんでくるんですよね。それから不思議なのは一回読んでもらうと、次にその文章を見たとき、読んでくれた人の声が文字から聞こえてくるような気がしたんです。きっと、子どもたちの心にも、お話と一緒に、読んでくれた人の声がのこっていくんじゃないかな、と思います。もしかしたら、ご家庭内で楽しんでいただくとき、読み手をときどき変わってみるのもおもしろいかもしれないですね。