貝の子プチキュー

プチキューは小さな小さな貝の子どもでした。いつもひとりぼっち、さみしくなるとエンエンエンと泣きます。ある日、一度も行ったことのないところへ歩いてみようと、したべろみたいな足をふみだしました。水面に出ると、大空はもう降るような星月夜でした。「歩いてきてよかった」と、プチキューはしみじみ幸せでした……。詩人、茨木のり子さんが生涯に書かれた唯一の絵本で、画家の山内ふじ江さんが渾身の力をふりしぼった最高に美しい絵本です。

  • 読んであげるなら
    5・6才から
  • 自分で読むなら
    小学低学年から
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¥1,980(税込)
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基本情報

カテゴリ
絵本
ページ数
40ページ
サイズ
29×31cm
初版年月日
2006年06月30日
シリーズ
日本傑作絵本
ISBN
978-4-8340-2143-1
テーマ

みんなの感想(2件)

娘が図書館で、かりてきました。絵がとても素敵で、全ページが作品のようです。6歳の娘も絵に感動していて、読み終わったあとに、どのページが一番好きだった?と話すくらい魅力的です。内容は貝の子プティキューが海の中を旅して、最後は自らを見出し、死を迎え、そして他者の身となる。。。人生のようなお話です。最後に蟹が食べてしまうのですが、この終わり方にとても意味があると感じました。娘にとっても、とても印象深い終わり方だったようで、読み終わってからも、口にしていました。ぜひ、読んでほしい一冊です!

まず大判の絵本に映える美しい絵に魅了されました。小さな貝の子プチキューは、自分が歩けることに気づき自分の知らない世界を見ようと歩き出します。そして、たくさんの生き物に出会っていきます。小さなプチキューには知らないことを見知りする喜び、生きている喜びが溢れています。でも、いのちには終わりがあって。。大きな海の中に無数に存在する小さな生き物の世界。誰かに知れることもなく、始まり、終わっていくいのち。小さないのちが懸命に生きている姿が優しいまなざしでたんたんと描かれています。とにかく読んで、そのままを感じて欲しい。。そんな絵本でした。

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