中国のフェアリー・テール

少年と老画家の、時を超えた魂の交流

ティキ・プーは大きな画塾で下働きをしている少年です。けれど魂の奥底には、誰よりも芸術への思いが熱く燃えていました。画塾にかけられた300年前の画家ウイ・ウォニの最晩年の傑作に憧れ、ティキ・プーは人目を忍んで絵を描くようになります。するとある夜、彼の切実な願いが通じ、絵の中から老画家が現れます。絵を描きたいという思いに胸を焦がす貧しい少年と、はるか昔に世を去った偉大な画家との交流を美しく描いた1冊。

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    小学高学年から
¥1,870(税込)
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基本情報

カテゴリ
読みもの
ページ数
32ページ
サイズ
22×17cm
初版年月日
2024年09月05日
ISBN
978-4-8340-8804-5
テーマ

みんなの感想(7件)

東京子ども図書館50周年記念イベントに参加した際、誘ってくれた女性の友人に勧められた。 読んでみると、心の中に何かわからないわくわく感とドキドキ、また涙がいっぱいになりました。 フェアリー・テール題名そのものの感銘を受けました。目標を見失いそうな時だったので、残りの人生の目標を再度確認することができた。ありがとうございました。

“念ずれば通ず”といいますが、それを実証する話だと痛感しました。

本を読み終えて、しばらく動けずそのまま椅子にすわっていました。最後に松岡享子さんから届いたメッセージのようなおはなしでした。松岡さんも、大好きなおはなしの国の扉をあけて入ってゆかれたのでしょうか。そして装画の美しい星々の中から、このおはなしを語る松岡さんの声が聞こえてくるような気がしました。おはなしのロウソクは、最後にフッと消えていました。宝物のような”本”です。ありがとうございました。

静かで熱い不思議な魅力のある、素敵な本でした。翻訳者の松岡享子さんの最期に過ごした、長野県茅野市の図書館で出会った本でした。こどもの図書コーナーに子どもと絵本を借りに来た時、素敵な装丁の本だなあと何気なく借りていきました。読み終えて、不思議と涙が止まらなくなりました。自分の子どもにも、また自分自身もティキ・プーのように何かにひたむきに捧げられるような情熱的な思いを持ちたいと感じました。また子どもには憧れられる大人と出会えるよう、好きなことが見つかるよう、沢山の絵本を一緒に読んでいきたいと思いました。素敵な体験をありがとうございました。

ティキ・プーのお話は、どこかで聞いたことがあるなつかしいお話でした。出来るなら松岡享子先生の「語り」で聞きたかったなぁ、の思いでいっぱいです。本の装画、装丁がとても美しくて、物語の世界をさらに拡げてくれる気がします。この本に”カバー”がついてないのも作品の力を表していて、好ましく思います。ありがとうございました。

松岡先生のお話をはじめて聞いたのは中国のお話で花仙人でした。それ以来東京子ども図書館の夜のお話会に数年通い、沢山のお話を楽しませていただき、語ることの学びや楽しさを味あわせて頂きました。花仙人のことを思いおこしながらフェアリー・テールを読みました。松岡先生のお声を聞いているような思いにひたりました。偉大な松岡先生には感謝しかありません。

かねてより、このおはなしが本になることを待ち望んでいました。それは松岡さんの“おはなし”を伺う機会があり、それ以来テキプーが心の中にすみついたからです。“おはなし”が「絵のない絵本」になったことに感激しました。書店で店員さんが“美しい本ですね”と手渡して下さったことも、この本の最大の評価だと思っています。

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