日本に住み、八百万の神様を良くも悪くも適当に信仰する私にとって、宗教的・民族的バックグラウンドがまったく異なるウンム・アーザルの生活は、読んでいてとても複雑なものに感じられました。でも、困難の中、料理の腕で家族を養い、子どもが成長した後も孫や子どもたちの幸せを願っていること、手作りの美味しい料理を家族で食べる喜び等が書かれていて、共感する部分も沢山ありました。 また、取材時とは情勢が異なっているかもしれませんが、イスラエルに多宗教が争わずに共存している地域が少しでもあることが嬉しく、全編興味深く読ませていただきました。子どもが宗教に興味を持ったとき、新藤悦子さんの『トルコのゼーラおばあさん、メッカへ行く』と一緒にお勧めしたい1冊です。
基本情報
- カテゴリ
- 月刊誌
- ページ数
- 40ページ
- サイズ
- 25×20cm
- 初版年月日
- 2024年06月01日
- シリーズ
- たくさんのふしぎ
- ISBN
- ー
- テーマ
- ー
みんなの感想(2件)
ニュースで地名を聞くことはあっても、そこで暮らす人々がどんな暮らしをしているのか知らない場所がたくさんあります。西アジアの国や地域もそうです。この本はウンム・アザールさんの暮らしぶりや彼女が作る料理を通じて、イスラエルで暮らす少数派のキリスト教徒の人たちのことを伝えてくれます。ウンム・アーザルさんが作る料理は材料や作り方も丁寧に紹介されていて、スパイスの香りが漂ってきそう。いつか機会があれば食べてみたいです。
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