ひとりぼっちのおばあさんと奇跡のめんどり

ひとりぼっちの貧しいおばあさんの家に、ある晩、やせこけためんどりがやってきます。おばあさんは、めんどりに食事と寝床をあたえ、追ってきたもとの持ち主から守りました。翌朝、おばあさんが目覚めると、暖炉には火が燃え、台所のテーブルには、朝食用のたまごが一つおいてあったのです! めんどりは針仕事を手伝い、暮らしは豊かに、おばあさんの気持ちも明るくなります。しかし、またしても、もとの持ち主がやってきて……。

  • 読んであげるなら
    5・6才から
  • 自分で読むなら
    小学低学年から
¥1,540(税込)
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基本情報

カテゴリ
読みもの
ページ数
72ページ
サイズ
22×19cm
初版年月日
2023年09月15日
シリーズ
世界傑作童話
ISBN
978-4-8340-8736-9
テーマ

みんなの感想(5件)

小学生の時にアリソン・アトリーの『時の旅人』を読んで、タイムスリップの不思議さと、ゴシックロマン的な中世の雰囲気に夢中になりました。福音館さんでは『ちゃいろいつつみ紙のはなし』や『はりねずみともぐらのふうせんりょこう』『おめでたこぶた』など、今もどんどん良質なアリソン・アトリー作品を発掘し紹介してくれるのでうれしいです。『赤いめんどり』は、おばあさんとめんどりとのあたたかいやりとりや絆が、すばらしいさし絵で表現されています。

小さいころ読んだ『小さい赤いにわとり』をイメージして図書館で借りました。パッとひらいたときの文字が小さめで、待ち時間に子どもたちが手をとってくれるか、ためしに読んでみたところ、おもしろい!!とひきこまれました。手元に新しく置き、他のアリソン・アトリー作品もすべて読んでみようと思います。山内さんの絵が、イギリスの豊かさを含む内容にぴったりでした。この方の作品もさがしてみます。Thanks!

絵本は子どもが主人公という常識的な考え方をしていましたが「老人」が主人公ということで少し意外でした。私も老人なので、うれしい絵本に出会えたと喜んでいます。また山内ふじ江さんの絵が美しく、これはまさに「絵本」なのだと納得しました。アリソンさんと山内さんの絵本に「クリスマスのおくりもの」があるとのことで図書館にききましたが、貸し出し中でした。他にもありますか?アリソンさん、山内さん、各々の作品も拝見したいです。

質素でつつましいけど、穏やかで丁寧で美しい暮らしをしているおばあさんの素敵さ、でも寂しい、その序盤の設定だけでものすごく引き込まれてしまいました。後半、死にもの狂いでおばあさんの所へ戻ろうとするめんどりの想いと、2人の再開するシーンで思わず泣きそうになりました。こんなに胸が熱くなる絵本に出会えたことに感謝です。こんな、心の友と一緒に晩年を暮らせたらと私もそうありたいなと思いました。

最初から最後まで夢のように素敵なお話でした。小学生の読み聞かせにぴったりだと思います。イラストもとても素敵でした。

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