どの頁を繰っても本当に美しい絵本で、作者が「魔笛」を愛好していらっしゃるのが、よく伝わってきます。表紙もパパゲーノの最初のアリアのイメージそのままという感じでしょうか。但、オペラから見ればこの翻案された作品は、幾らか異和感を感じさせる様に思われます。実際に7歳の子どもに二期会の(三十年余年前ですが)「魔笛」を鑑賞させた者にしてみると、本来のオペラ鑑賞をした折に、軽いものであっても異和感を感じさせるかも知れません。少なくとも本人の中では意志的な調整をしなければならないかと存じます。「新しい物語の誕生」を仰るなら、タイトルごと変えてみたら如何でしょう。
基本情報
- カテゴリ
- 絵本
- ページ数
- 40ページ
- サイズ
- 26×24cm
- 初版年月日
- 2017年11月20日
- シリーズ
- 日本傑作絵本
- ISBN
- 978-4-8340-8372-9
- テーマ
- ー
みんなの感想(3件)
色使いがふるってます。クリスマスや春の行事に、こんなお洋服いいかもしれなーいとか、葉っぱと鳩さんの雰囲気いいですね。きょうはくもり空だから、いっそう映えます。
もう60年以上モーツァルトを聴き続けておりますので、この美しい絵本が彼の「魔笛」から生まれたとはびっくり、又感激しました。「魔笛」はモーツァルトの人生の最晩年の苦しい時に作曲されたものと、うかがっています。でもそれはモーツァルトのこの上ない明るさに満ちていて、音楽の大きな力を感じます。
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