塩田の運動会

山口県防府市の瀬戸内海に面した一帯には江戸時代に大規模な塩田が開かれ、第二次世界大戦後までさかんに製塩業が営まれていました。政府の方針により塩田が廃業と決まったとき、その跡地で町をあげての大運動会が開かれたのです。懐かしい昔ふうの運動会の思い出と、日本での古代からの製塩史とを重ね合わせて展開する、ユニークな絵本。自身、小四で徒競走、地域対抗リレー、騎馬戦に参加した画家が生き生きと絵筆をふるいます。

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    小学中学年から
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¥1,650(税込)
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基本情報

カテゴリ
絵本
ページ数
44ページ
サイズ
26×27cm
初版年月日
2017年01月20日
シリーズ
日本傑作絵本
ISBN
978-4-8340-8320-0
テーマ
運動会 スポーツ

みんなの感想(3件)

東京湾に面した市原市金杉浜塩田跡近くに住んでいます。沖合まで埋め立てられ、海岸線は4km先に行きましたが、塩田が知りたくて購入しました。大昔からの塩作りから、現代までの歴史がよくわかりました。画風が、私が生きた時代にぴったりで(きっと今の子ども達にも…)昔の思い出がよみがえりました。中でも「運動会」体育の日に行われた市民体育祭と重なります。仕出し弁当、お酒はもちろん、最盛期には出場者の予選会まであった地区も。いつの頃か参加者を集めるのに苦労し、なくなりました。2回も描かれている得点盤。ある時、得点盤が見づらいと苦情。私が作り替えたのまで思いだしました。幸せな思い出です。

私の親友のお父様は「専売公社」に勤めておられました。従って「せんばいこうしゃ」の発音は、私の耳に残っており、本日この本を読み、久しぶりに「専売」の文字を目にして、懐かしく思います。公社が専売としていた塩と煙草。その塩について、この年になるまで詳しく知りませんでした。この絵本を見て気の遠くなるような、祖先の工夫を強く感じました。長い年月をかけ、人間の知恵により作られてきた「塩」。子供たちもその歴史をこのような絵本により、学んでいくことができ、安心しました。その歴史が確実に伝承されていくことはとても重要なことと考えてます。

私は小学校低学年の頃三田尻の問屋口(トイヤクチ)地区に住んでいて、友人が塩田の息子で、度々遊びに行き、実さいに手伝いをした想い出があります。この本をんでいて、あの頃の風景が走馬灯のように、マブタをかけめぐりました。まったく・その通り!!炎天下の中、アセがダラダラ、塩をなめなめ、真っ黒に陽に焼けた・・・そして、かわいたノドにしみとおる水の美味しい事美味しい事今では昔々の物語りです。子供やマゴにこの本を読ませて、この通りの経験してるよ!じいちゃんは!!と・・・本当!!とビックリしてました。このような貴重な資料(本)は、ぜひ、残したいですネ!

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