スーパーじっけんマシン アワサール

かがくのとも|2025年4月号

アワサールというマシンがあります。マシンにぬいぐるみとアイスをセットすると……ひんやりして、甘くて、溶けるぬいぐるみができました! 君なら何と何をセットする?――身の回りのものについて「あれとこれが合わさると?」と想像・探究する心を刺激します。読んで、遊んで、楽しく科学的思考法を体得できる! 画期的なエホンマシンの誕生です。

  • 読んであげるなら
    5・6才から
  • 自分で読むなら
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¥460(税込)

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【作者のことば|unpis】

「おもしろい」はいつも目の前に

水の入ったコップを手に持つと、水をへだてて見る指がグニョンと伸びて見えます。スプーンに顔をうつしてみると、曲面に沿って歪み、へんな顔に見えます。大人には見慣れている景色ですが、あらためて観察すると不思議でおもしろいものです。

子どもの頃は「これは何か」「何のために作られたか」といったこととは関係なく、ただ自分がおもしろさや美しさを感じるものを見つけることが今より簡単にできていた気がします。年齢を重ねるにつれて身につけていく常識というフィルターがそれらを見えにくくするようです。今回、子どもたちが身の回りのものの特徴に興味を持つきっかけになればいいなと考えながら絵本を作りましたが、一緒に読む大人の方々にも、フィルターをはずして新鮮な目でものを見る楽しさを思い出していただけたら嬉しいです。

絵本を作るにあたって、何を登場させようかと身の回りのものを観察すると、多くのものがすでに何かと何かが合わさってできていることに気がつきました。アワサールにセットするものは、できる限り何かが合わさる前の「特徴の原形」のようなものにしたかったので、集めるのに意外と苦労しました。生活で目についたものをとにかくメモするだけでなく、「溶ける」「消える」「膨らむ」「縮む」「色が変わる」「ほどける」…と、特徴の言葉を並べて眺め、そこから具体的なものを連想したりもしてアイデアを出しまくりました。そして、合わさることでおもしろい展開や意外な展開になりそうな組み合わせを考えて取捨選択を繰り返しました。

また、この絵本の大きな特徴は、表紙から裏表紙まですべて含めた本そのものが一台のマシンとして機能することです。当初は、閉じたマシンを描いたページが何度も挟まるような構成でした。でもある日、裏表紙に閉じたマシンを描いて、マシンを閉じるシーンでは、その都度本を閉じて裏表紙を見せることを思いつきました。「絵本がマシンになるぞ!」とわくわくしました。

そうして絵本のサンプルが完成した時、ある園で実際に読み聞かせする様子を見学させてもらえたのですが、絵本の最後にある「きみなら なにと なにを セットする?」という問いかけに、子どもたちから飛び出したのは「車と恐竜」「ハナクソと磁石」など、自分では思いつけなかった組み合わせばかりで感服したものです。

付録のポスターでは、「すでに合わさっているもの」を集めました。ポスターのクイズを考えたら、自分の身の回りにあるものも観察してみてください。何と何が合わさっているのかを想像してみると、身近にあるたくさんの大発明に気が付くことができますよ。 絵本やポスターを楽しんだあと、いつもの見慣れたものや景色の中に新しい発見があったら嬉しいです。おもしろいものはきっとすでに目の前にあるはずです。

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
28ページ
サイズ
25×23cm
初版年月日
2025年04月01日
シリーズ
かがくのとも
ISBN
テーマ

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