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【作者のことば|北村 人】
声に出して読む楽しさ
イラストレーターとして活動する前、学生の頃からラップミュージックが好きで、自分でもグループを組んで活動していました。その後イラストレーターになり、絵本の絵も描くようになってしばらくした頃ふと、編集担当の方にそうした来歴を話したところ、それを聞いた「母の友」編集長から、韻を活かした童話を書いてみないかとオファーがありました。当時ラップで対決するテレビ番組が人気になったり、テレビCMにも使われたりして、だんだん子どもたちにもラップが浸透してきていたみたいでした。
韻を踏んだ、つまり音の似た言葉がつながっていく楽しさというのは、ラップの醍醐味でもあるし、子どもたちには素直に楽しいものなんだと思います。それを活かした童話を……という依頼で、話し合う中で「せっしゃはにんじゃ」というフレーズが出てきました。これはちょっと後付けではあるんですが、結果的にぴったりなフレーズだったんです。というのは、ラップって、韻でつながっていくうちに意味がどんどん変わっていくところが面白いんです。韻を踏むために言葉を選んでいくと、本来つながらないはずの言葉がつながってくる。それが、忍者の「変身」とぴったりはまったんです。
童話を絵本にするにあたっては、声に出して読むテンポの良さをいっそう意識しました。絵描きとしての活動と、それ以前に好きだったものが融合された感じがあって、自分としてはとても感慨深い作品になりました。なにより、口にすると楽しい、というのを強く意識したので、読み手の大人の方にも楽しんでいただけたらうれしいです。(まとめ・編集部)
基本情報
- カテゴリ
- 月刊誌
- ページ数
- 28ページ
- サイズ
- 26×19cm
- 初版年月日
- 2025年04月01日
- シリーズ
- こどものとも年中向き
- ISBN
- ー
- テーマ
- ー
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