オイモはときどきいなくなる

ときどきと、えいえんと。

モモヨは小学三年生。オイモはモモヨの家の犬のこと。オイモはときどきいなくなるけど、いつも暗くなるまえに帰ってくる。それが、その日は夜になっても帰ってこなかった。でも心配してるのはモモヨだけ。みんななんでか気にしてなくて。そこにいること、もうそこにはいないこと、ほんとうのこと、ゆめのこと。すべての境目が浮かんでは消えながら、『つみきのいえ』の加藤久仁生の絵とともに紡がれる、ときどきとえいえんの物語。

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    小学中学年から
¥1,540(税込)
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基本情報

カテゴリ
読みもの
ページ数
128ページ
サイズ
18×14cm
初版年月日
2021年07月10日
ISBN
978-4-8340-8623-2
テーマ

みんなの感想(6件)

私には7歳になる双子の娘がいます。年頃のせいかペットを欲しがるようになり、中でも特に犬を飼いたいとせがんでいます。動物、ましてや犬を飼うからには散歩など、それなりの覚悟が必要なことを伝えましたが、なかなか理解できませんでした。この度、田中先生のこちらの作品に出会い、娘たちに読み聞かせをしたところ、犬を飼うことの楽しさと同時にいろいろな経験を積む中で、犬と一緒に成長できることを感じてくれたようです。田中先生の作品は7歳の娘たちでもとても理解しやすく、日常の様子が丁寧に描かれ、一気に読んでしまいました。加藤先生のイラストもとても素敵で、娘たちもとても気に入っています。私たち家族にこのような素晴らしい経験をさせてくださり、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

オイモがいなくて気になるけれど、子どもは生きるに懸命で頭の中のオイモもときどきいなくなってしまうらしい。気づいて探して食べて、周りの風景に感心して、興味はすぐに移り変わって、季節の流れに溶け込んで、時の短いペットや年寄りが過ぎ去って逝くのに気が付かないのか、確かに彼女の中にオイモもレオンさんも、その景色もいつまでも生き続けてゆくのだろう。優しくて、哀しくて、愛しい人生の一頁がここにある。

流れるような文とあたたかで細やかな絵が一体となっていてとても良かったです。特に地の文とセリフと心情描写が一緒に溶け合うような文体は誰にも真似できるようなものではありません。児童文学の世界では珍しいちょっぴりおバカなモモヨですが、その素敵な感性だけはずっとそのままで育っていってほしいなと思いながら読みました。素晴らしい物語をありがとうございました!

モモヨやオイモの言っている言葉が本当に本からぬけ出して、自分の周りでしゃべっている感じがして楽しかった。ちょっと悲しい場面もあるけれど、オイモの特ちょうがかかれている所はクスッと笑えた!オイモとモモヨの性格がオイモの「こわがり」と反対の性格をもっているモモヨのコンビが面白かった。

最初、話がよく分からなかったけど、かわいい絵があったので読みすすめることができました。

こだわりの装丁に関心いたしました。田中哲也さんは、希有な文章を書かれる作家さんなので、大切にしてあげてください。加藤久仁生さんの絵も大変よろしかったです。

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