どろぼうのどろぼん
チョコレートやクッキーの缶に入れといわれても困りますけれど。でもそれが家だったらどこへだって入れますよ。どろぼんはどろぼうの天才。どろぼんは「もの」の声を聞くことができる。どろぼんは絶対に捕まらない。これは、ぼくがどろぼんから聞いた話。今まで盗んできたもののこと。その「もの」たちの声のこと。そして、絶対に捕まらないどろぼんが、あの雨の日の午後、あじさいの咲き誇る庭で、どうしてぼくに捕まったのか。
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読んであげるなら
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自分で読むなら
小学高学年から
カテゴリ | : 読みもの |
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定価 | : 1,650円(税込) |
ページ数 | : 280ページ |
サイズ | : 20×14cm |
初版年月日 | : 2014年09月15日 |
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ISBN | : 978-4-8340-8122-0 |
シリーズ | : 福音館創作童話 |
その他の仕様 +
みんなの感想(5件)
こんなに素敵なお話、久しぶりに出会えた。助けてほしいというものの声が聞こえるどろぼん。出てくる人たちのなんという懐の深さ…みんなでよぞらを思う気持ちがまた堪らないです。児童書のくくりのようですが、すべての世代の方へおすすめしたいです。
ももぴさん
どろぼんのぬすみのうたのようなものが気にいってます。
名なしのアンベエさん
お子さんの年齢:小学中学年
登場人物の皆と同じく、私もどろぼんのとりこになってしまいました。どろぼんがどろぼうすることで、ものを大切にしない私たちの罪を代わりに被ってくれたような気がします。私も自由になりました。どろぼん、ありがとうございます。老若男女、いろんな人にオススメしたいです。
ばた姉さん
図書館で借りましたが、とても良い書き出しだったので、やはり自分の本でゆっくり、と思い買いました。しかし、ゆっくりどころではなく、入手したとたんいっき読みしてしまいました。とてもとても良かった。どろぼうの話なので、もっと「あつい!」「スリル」「悪」なかんじかと思いましたが、とっても透明でしっとりとした話でした。牡丹靖佳さんの絵と、斉藤倫さんのキレイな表現そのもののお話でした。そして、このアジサイの時にこの作品と出会えたのも良かったです。きっとどこかにどろぼんさんと、刑事さんたちがいるような気持ちになるから。本当によかった!
きみきみさん
物を大切にしなさいとか、命を大切にすべきだとか、何回も言って聞かせるよりも、こどもたちにこの本を読んでほしいなと思いました。だって、私にもこんなに心に響いたから。持ち続けたい1冊。大昔にこの国にあった“万物に神が宿る”ってきっとこういうかんじ。絵とあいまって、大すきな1冊です。
柴田 香織さん
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