毎週木曜日に「あの本、読みました?」を視聴しており、その番組の終わりに放送されています、「三行、読んでみた」内で代官山蔦屋書店員さんの紹介で強い興味が湧き、拝読させていただきました。初めて当本を知った時、あらすじだけを聞くだけで泣きそうになり、最後紹介された書店員さんの朗読された三行で涙腺が緩んでしまい、その体験の不思議さを知りたくて、真っ先にネットから購入し、早速拝読しました。内容は、感動ものというより、ミステリーの要素あり、冒険ものあり、映画作品で例えると、「逃亡者」と「グリーン・マイル」を児童書向けに分かりやすく、でも大人が読んでもハラハラドキドキ感が印象に残る作品でした。一見「泣くところはない。」と思っていましたが、最後の最後、本を紹介した書店員さん朗読の三行(P278)でやはりポロっと涙腺が緩みました。その三行で母の遺品に縛られた私の心をマッサージしてもらえたようです。
基本情報
- カテゴリ
- 読みもの
- ページ数
- 280ページ
- サイズ
- 20×14cm
- 初版年月日
- 2014年09月15日
- シリーズ
- 福音館創作童話
- ISBN
- 978-4-8340-8122-0
- テーマ
- 小学中学年からの読みもの
みんなの感想(6件)
こんなに素敵なお話、久しぶりに出会えた。助けてほしいというものの声が聞こえるどろぼん。出てくる人たちのなんという懐の深さ…みんなでよぞらを思う気持ちがまた堪らないです。児童書のくくりのようですが、すべての世代の方へおすすめしたいです。
どろぼんのぬすみのうたのようなものが気にいってます。
登場人物の皆と同じく、私もどろぼんのとりこになってしまいました。どろぼんがどろぼうすることで、ものを大切にしない私たちの罪を代わりに被ってくれたような気がします。私も自由になりました。どろぼん、ありがとうございます。老若男女、いろんな人にオススメしたいです。
図書館で借りましたが、とても良い書き出しだったので、やはり自分の本でゆっくり、と思い買いました。しかし、ゆっくりどころではなく、入手したとたんいっき読みしてしまいました。とてもとても良かった。どろぼうの話なので、もっと「あつい!」「スリル」「悪」なかんじかと思いましたが、とっても透明でしっとりとした話でした。牡丹靖佳さんの絵と、斉藤倫さんのキレイな表現そのもののお話でした。そして、このアジサイの時にこの作品と出会えたのも良かったです。きっとどこかにどろぼんさんと、刑事さんたちがいるような気持ちになるから。本当によかった!
物を大切にしなさいとか、命を大切にすべきだとか、何回も言って聞かせるよりも、こどもたちにこの本を読んでほしいなと思いました。だって、私にもこんなに心に響いたから。持ち続けたい1冊。大昔にこの国にあった“万物に神が宿る”ってきっとこういうかんじ。絵とあいまって、大すきな1冊です。
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