ごろはちだいみょうじん
奈良・大和地方の言葉で伝える、味わい深い物語
べんてはんの森の、ごろはちといういたずらタヌキは人をだますのが得意でしたが、ごちそうを盗んでも、後で山の木の実を返しておくようなきちょうめんなタヌキでした。あるとき村はずれで鉄道を敷く工事が始まりました。やがて工事が終わり、初めて汽車がやってくるのを見た村人たちは、ごろはちが化けたものと勘違いし、線路に飛びだしてしまいます。それを見たごろはちは、汽車の前に立ちはだかり……。大和地方の言葉で語られる心にしみる物語です。
-
読んであげるなら
4才から
-
自分で読むなら
小学低学年から
カテゴリ | : 絵本 |
---|---|
定価 | : 1,100円(税込) |
ページ数 | : 28ページ |
サイズ | : 27×20cm |
初版年月日 | : 1969年08月01日 |
---|---|
ISBN | : 978-4-8340-0203-4 |
シリーズ | : こどものとも絵本 |
その他の仕様 +
みんなの感想(1件)
村人をいつも化かしてだましている狸のごろはち。 けれどただの化け狸ではない。ごちそうをもらうかわりにあけびや山葡萄をおかえしする、几帳面なところもある。ある日村で大工事がはじまる。初めて汽車がはしるのだ。けれど村人たちは煙を吐く汽車の姿を見て、きっとごろはちがまただましているんだ、と歩み寄る。このままでは村人たちは轢かれてしまう!そこでごろはちがとった行動とは!・・・なんとも悲しい結末に、私は読みながら泣いてしまいました。息子はどういうことなのかまだわからない様子でしたが、またしばらくたったら読んであげたいと思います。
よつさん
感想を書き込む