ころんと丸くなる、かわいい「だんごむし」と友だちになろう!『だんごむしのおうち』
ころんと丸くなる、かわいい「だんごむし」と友だちになろう!
『だんごむしのおうち』
お庭の隅や、公園の花壇、さらには道路脇の小さな草むらにも……子どもたちがしゃがみこんだ目線の先にいる、とても身近な生きもの「だんごむし」。たくさんの脚を動かして歩く様子や、ころんと丸くなる姿に、興味津々の子どもたちも多いのではないでしょうか。そんな子どもたちが、だんごむしともっと仲良くなれる絵本『だんごむしのおうち』をご紹介します。
石の下に、たくさんのだんごむしを見つけた女の子。地面に丸く線を引いて、だんごむしのおうちを作ります。おうちの外に出ていくだんごむしたちとふれあううちに、丸まらないだんごむしや、ひっくりかえったまま起き上がれないだんごむしがいることに気付きます。起き上がれないだんごむしを手のひらにのせると、小さな白い赤ちゃんだんごむしがお腹からたくさん出てきました! 最後にはちゃんと、みんなを本当のおうちに帰してあげましたよ。
『わたしのこねこ』や『いもむしってね…』など、生きものと子どもたちに寄りそった作品を多く手がける澤口たまみさんが、だんごむしと触れ合う子どもの目線から言葉を紡ぎました。あたたかみのある絵で、だんごむしを描いたのは、『すずめくん どこで ごはん たべるの?』『じめんのしたの小さなむし』でも知られるたしろちさとさん。子どもたちがだんごむしと遊んでいる気持ちになって楽しめる一冊です。
絵本の中で遊んだあとは、実際に庭や公園でだんごむしを探してみてください。だんごむしとの触れあいを今まで以上に楽しめると思いますよ。
2018.04.23