羽田空港で働く個性豊かな乗りものがたくさん登場!『飛行機しゅっぱつ!』
『飛行機しゅっぱつ!』
空港に行くと、窓ガラスにべったり顔を近づけて、滑走路の様子にくぎ付けになっている子どもをよく見かけますよね。日常の生活ではあまり目にすることのない、飛行機の離着陸の様子や、そこで働く乗りもの、人々の姿を見るのが面白く、見入ってしまうのでしょう。
空港では飛行機だけでなく、さまざまな乗りものが働いています。しかし、眺めているだけでは、それぞれがどんな働きをしていて、飛行機が飛ぶまでにどのようことが行なわれているのかまでは、なかなかわからないものです。
『飛行機しゅっぱつ!』は、空港の仕組みをもっと知りたいな、と感じた子どもや、乗りものが好きな子どもたちの興味にこたえる絵本です。羽田空港を舞台に、主人公のつばさくんの目を通して、飛行機が出発するまでの空港の裏側を、丁寧なイラストレーションで紹介します。
絵本は、つばさくんが飛行機に乗るために、お父さんとモノレールに乗って羽田空港に向かうところから始まります。つばさくんは空港に着いて手荷物を預ける時、預けた荷物がベルトコンベアに乗せられ、どこに運ばれるのか気になります。
つばさくんの荷物は仕分け場所に送られ、人の手によってコンテナに積み込まれていました。その後、コンテナは、コンテナを運搬するトーイング・カーによって飛行機の近くまで運ばれ、ハイリフト・ローダーを経由して飛行機の貨物室に積み込まれます。
このように飛行機が出発するまでの流れの中で、飛行機の離着陸を支えるたくさんの個性豊かな乗りものと、そこで働く人々の仕事、さらには機体の内部も紹介します。
普段は見ることのできない羽田空港の裏側を紹介していますので、子どもはもちろんのこと、大人にとっても新しい発見がたくさんある作品です。
作者・鎌田歩さんによる「しゅっぱつ!」シリーズは、他に『新幹線しゅっぱつ!』と『路線バスしゅっぱつ!』もあります。乗りもの好きの子どもが夢中になるシリーズです。ぜひお子さんと一緒にお楽しみくださいね!
2018.03.13