日々の絵本と読みもの

音はふるえる空気の波から生まれるんだって 『聞いて 聞いて! 音と耳のはなし』

『聞いて 聞いて! 音と耳のはなし』


我々の身の回りにあふれる音。音といっても、大きい音や小さい音、高い音や低い音など、色んな「音」があります。そしてそんな「音」を聞き取るのは「耳」です。
この絵本では、その「音」と「耳」について、わかりやすく紹介しています。

「音」の正体は空気のふるえ、なのですが、その空気のふるえを私たちの「耳」がキャッチし、脳でそれが何の音なのか瞬時に判断します。
さらに、左右の耳に届く音のちょっとしたズレを脳が組み合わせて、音の向きや、音が出ているところまでの距離なども判断します。

実は人間には聞こえない音もこの世の中にはあって、動物の中には人間には聞きとれない高い声で仲間に合図を送ったり、獲物を捕まえたりするものもいます。
例えば、ネズミは人間では聞きとれない高い声で仲間に合図を送るのですが、その音はもっと高い音も聞きとれるネコには筒抜けで、ネコがネズミの大敵であることに納得できます。

他にも、音の伝わる速さや、「響き」についても描かれており、当たり前のように身の回りにある(深く考えたこともない方もいるのでは?)音と耳についての理解を深めることができる1冊です。

ぜひ、親子で色々な「音」に「耳」を傾けながら楽しんでみてください。


担当K・妻からよく「人の話を聞いていない」と言われます。

2023.03.24

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