日々の絵本と読みもの

保育者と保育者をめざす人に 『絵本の本』

絵本の本
「保育に絵本はなくてはならないものなの?」
「たくさんの子に、どうやって読んだらいいの?」
「いい絵本ってなんなの?」

『絵本の本』は、保育の現場で長年子どもたちと絵本を楽しんできた著者が、絵本にまつわるさまざまな疑問について、読者といっしょに考えながら、絵本のおもしろさ、魅力を生き生きと語る、保育者と保育者をめざす人のための「実践的絵本講座」です。


この作品では、絵本がきっかけになり子どもの遊びやお遊戯会などの行事がより豊かなものになったようすや、科学絵本が子どもたちの好奇心を後押ししてくれたことなどを例にしながら、子どもたちが日々の「現実の世界」と、絵本の「想像の世界」を行き来しながら成長していくことの大切さが語られています。
また、「かわいいだけの絵本」や、おもちゃのような「仕掛け絵本」について考えてみたり、はてまた、昔話は残酷かどうか、何を語ろうとしているのか、昔話絵本の絵と文の関係などにも触れながら、絵本に関わるあらゆるテーマを9つの項目にわけて楽しく紹介しています。

今、私たちのまわりにはさまざまな絵本がありますが、いちばん大事なことは、これまでの価値観にとらわれず、思いこみを捨てて、まっさらな気持ちで絵本を手にとって、声に出して読んでみること。そうするうちにきっと新しい出会いが広がっていくはずです。
ぜひ、この本をきっかけに、自分で絵本を選ぶ楽しさを味わってみてください。

保育者、そして保育者を目指す人はもちろん、子どもと絵本を楽しむすべての人に読んでほしい、読めばきっと絵本の見方がかわる1冊です。

同著者の作品に、保育現場で子どもたちが特に楽しんだ絵本を紹介した『絵本はともだち』があります。こちらもどうぞお楽しみください。

担当S 好きな本は人によって千差万別。ぜひ楽しい「あなたの本棚」を作ってみてください!

2023.03.10

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