日々の絵本と読みもの

ノラネコの1日を追った、ネコ観察記録 『ノラネコの研究』

皆さんは「動物の研究」というと、どんなイメージをお持ちですか? 私は、さまざまな機材をかかえ、アフリカの草原やジャングルの奥地に行き観察……、というものを想像していました。

ですが、普段よく見かける身近な「ノラネコ」を観察することも、立派な動物の研究です。


 

まず、ノラネコの研究は、町にすむネコたちの顔をおぼえることから始まります。そして名前をつけ、特徴を書いた“ネコカード”を作り、観察開始です。
観察方法は様々。同じ場所にじっと座って観察したり、装置をネコにつけたり。この絵本では、観察する一匹を決めて、その後をこっそりついていく方法が描かれています。


 

朝から晩までネコについていくと様々な発見や“ネコ社会のルール”などが見えてきます。休憩する場所やご飯を食べる場所は早い者勝ちだったり、高い場所にいると強気になったり、すれ違う時は目を合わせないようにしたり。他にも全部で10個のルールが紹介されています。

観察を終え、結果を表と地図にまとめると、ネコの生態についての理解が深まります。


 

世界中どこにでもいる「ノラネコ」でもじっくり観察してみると新たな発見がいっぱいです。観察に必要な持ち物や、観察のコツも描かれているので、いつでも観察に出発することができますよ! ぜひ、親子でお楽しみ下さい。


担当K・小さなころ、拾ってきた石を一日中観察したことがあります。

2023.02.22

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