あの兄弟が帰ってきた！『たぶん、なんとかなるでしょう。続』｜ふくふく本棚

あの兄弟が帰ってきた！『たぶん、なんとかなるでしょう。続』

『たぶん、なんとかなるでしょう。続』

３つ違いの元気いっぱいな兄弟ブンちゃん（兄）とダイちゃん（弟）、２人に振り回される父と母。そんな北海道在住４人家族のリアルを、絵本作家の堀川真さんが温かな父の視点で笑いたっぷりに描くコミックエッセイ『たぶん、なんとかなるでしょう。』。

その約７年ぶり（！）の続編が刊行になりました。その名も『たぶん、なんとかなるでしょう。続』、完結編です。

前作は「ブン４歳、ダイ１歳」でスタートし、ゆるやかに３～４年間くらいの様子が描かれていましたが、今作ではちょこっと成長して「ブン８歳、ダイ５歳」から１～２年の間の様子が、全55話で展開されます。

お兄ちゃんであるブンちゃんは、成長して弁が立つようになった一方、弟のダイちゃんはまだまだ次の行動が予想できなくて、今作でも期待を裏切らない（？）ドタバタが待っています。それでも、そんなきょうだいが巻き起こす不可解・理不尽な行動の数々も、堀川さんの手にかかれば、どこか心が温かくなる「笑える」ものになっているのが、本シリーズのふしぎな魅力。そして、子どもたちがふとした瞬間にぽろりともらす一言に、じーんとする場面が訪れたりするのも、人気の秘密でしょう。

前作で、「しつけでこれだけはゆずれないことは？」という問いに「そんなものはないです！全てはあきらめることで解決します！」と答えるなど、数々の名言＆決めゼリフで読者からのファンも多い「妻」のモデル＝美和さんと、作者・堀川真さんご夫婦への語りおろしインタビューも、巻末に収録されています。

子育てのドタバタな日々、なかなかスマートにはいかなくても、この本を読んで、「たぶん、なんとかなるでしょう。」と少しでも楽な気持ちになってくださったらうれしいです。

担当Ｆ・本作のもう一つの魅力は、子どもも一緒に楽しめる、ということ。初出となる雑誌「母の友」連載中には、「子どもが真っ先に読んで笑っています」「娘が気に入って寝る前に読み聞かせしていました」といったお便りが編集部にはたくさん寄せられていました。ぜひお子さんとも一緒に読んで楽しんでください！

▼こちらから一部を試し読みしていただけます
『たぶん、なんとかなるでしょう。続』試し読み

▼堀川真さんのエッセイ「作者のことば」もお読みいただけます
「あのころが一番楽しかったなあ」と思うまで

2024.03.15