ユウキ
“転勤都市”札幌の郊外に住むサッカー少年、ケイタ。小学校入学以来、彼の前には「ユウキ」という名の転校生が三度現れ、たくさんの思い出と痛みとを残してまた去っていった。六年生の新学期にやってきた四人目のユウキは、長い髪の女の子。彼女は不思議少女とあだ名され、いろいろな“奇跡”を起こして話題をさらうが、それがやがて彼女を孤立させることになっていく……。多感な子どもたちの心模様を生き生きと描ききった力作。
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読んであげるなら
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自分で読むなら
小学高学年から
カテゴリ | : 読みもの |
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定価 | : 1,430円(税込) |
ページ数 | : 208ページ |
サイズ | : 20×14cm |
初版年月日 | : 2003年06月25日 |
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ISBN | : 978-4-8340-0629-2 |
シリーズ | : 福音館創作童話 |
その他の仕様 +
みんなの感想(3件)
面白かった! 次々と傑作を生み出す伊藤遊さんってスゴイ!『鬼の橋』『えんの松原』と同様、思春期の子どもの心理描写は見事ですね。3人の「ゆうき」との別れと、4人目の「ユウキ」との出会いのなかで、主人公が成長してゆく姿が、伊藤遊さんならではの、みずみずしい文で語られていて、一気に読んでしまいました。今の子どもって結構気をつかって生きているんですね。
地上の星さん
地上の星さんと同様、感動しました。と、言うか感心しました。伊藤さんの作品力に。今、この年代が一番読書から遠ざかっていると言われていますが、そんな彼らに一人でも多くこの本と出会って欲しいと願います。
むねまるさん
まぁ!なんてことでしょう!「鬼の橋」「えんの松原」と歴史ファンタジーの道ををずっと行くのかと思っていたら・・・伊藤さんの持つ世界の広さにただただ唖然としてしまいました。子どもの姿を的確に捕らえて、はらはらしたり、ほろっときたり、うふふと笑ってしまったり・・・一気に読んでしまいました。子どもが夢中になること、アイテムをただの流行にするのではなく、きちんとそのときそのときの子どもの気持ちを取り入れて、最後にパンッ!とつなげてしまう・・・お見事です!思い返してみたら・・・ユウキは幼い頃の私たちの友達だったな~と小学生の私がよみがえってきました。
ハイタカさん
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