日々の絵本と読みもの

「せっせっせーのよいよいよい……」など、子ども時代に楽しんだ遊び歌を絵本で! 『あそびうたするもの このゆびとまれ』

『あそびうたするもの このゆびとまれ』『あそびうたするもの よっといで』

「おてらのおしょうさんが かぼちゃのたねを まきました……」歌ったことはありますか? 幼い頃、友だちや親子で楽しんだことがある方も多いのではないでしょうか。私自身も、小さい頃に遊んでいたこの歌と子育て中にふたたび出会い、親子で楽しく遊んでいます。

私が小さい頃は「……はなが さいたら じゃんけんぽい」で終わっていたと記憶していましたが、今では「はながさいたら かれちゃって」「にんぽう つかって そらとんで」「とうきょうタワーにぶつかって」という風に続いているようです。子どもたちが歌う時代や地域によって、少しずつアレンジが加えられ、自由に楽しまれているのが、遊び歌の楽しさなのですね。

そんな、口承で伝わってきた遊び歌を長年採集し続けているのが作家の中脇初枝さん。中脇さんが厳選した遊び歌に、画家のひろせべにさんが、のびのびとユーモラスな絵を寄せた、とっておきの楽しい絵本が『あそびうたするもの このゆびとまれ』『あそびうたするもの よっといで』の2冊です。

「いっぽんばし こちょこちょ」「かーごめ かごめ」「ずいずいずっころばし」「はないちもんめ」「あーぶくたった」「にらめっこしましょ」などのよく知られている歌から、「しーらん ぺったん ゴリラ」「ばかが みーるー ぶたの けーつー」などのユニークな歌、さらに四国地方で伝えられている「まないたの うえに かみそり いっぽん のせて ぎっちょんちょんの ぎっちょんちょん」といった珍しい歌など、よりすぐりの遊び歌が2冊あわせて91篇収録されています。

節回しがわからない方のために、絵本におさめられている歌の一部を、動画でも紹介しています。編者・中脇初枝さんにも音声収録でご協力いただきました。絵本を読んだら大人も子どもも自分が親しんだ歌を、誰かと歌いたくなること間違いなし! 絵本から広がる遊び歌を、親子でぜひお楽しみください。

動画ページはこちらです。

「日々の絵本」月曜担当・H
入社15年目。舞台鑑賞が好きです。子連れで楽しめる作品を中心に月2~3本鑑賞しています。

2019.04.22

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