角野栄子さんの魔法にかけられて…|魔法の文学館(東京・江戸川区)
「魔女の宅急便」シリーズで知られる児童文学作家の角野栄子さん。1970年のデビュー以来、たくさんの絵本や読み物を子どもたちに届けてきました。東京都江戸川区にできた〈魔法の文学館 (江戸川区角野栄子児童文学館)〉は、そんな角野さんの世界観がぎゅっと詰め込まれた、物語の楽しさにじっくり浸れる場所です。2023年11月3日のオープンを前に、内覧会にお邪魔してきましたので、館内の様子を写真とともにお届けします!
魔法の文学館(東京・江戸川区)
名前を聞いただけでワクワクしてしまう「魔法の文学館」。緑の多い公園の中を歩いていくと、小高い丘の上に、まるで物語に出てくるような白い建物が! 窓からは、館内の〈いちご色〉の壁や本棚を覗き見ることができます。
〈いちご色〉といえば、児童文学作家の角野栄子さんが大好きな色。「魔法の文学館」は、角野さんの作品世界をイメージした空間のなかで、子どもたちが本との出会いを楽しめる場所なんです。
館内に入ってみると、さっそく「コリコの町」と書かれた壁が。いちご色の町が広がります。
中央の広場では、角野さんのメッセージ映像が流れています。おなじみのキャラクターたちが動き回る楽しい仕掛けと一緒に語られるのは、本や物語の楽しさ、すばらしさ。
広場を抜けた先に広がる空間には、絵本や読み物がぎっしり詰まった本棚がならび、子どもたちが思い思いの場所で本を楽しめるようになっています。
広場から階段を上がると、それぞれのフロアにかわいらしい本棚がならんでいます。おうち型の本棚の中には、角野さんの作品はもちろん、角野さんが自ら選書した世界の絵本や読み物がぎっしり! あまり分類はせず、様々なジャンルの本が並んでいるので、宝探しのような気持ちで本との出会いを楽しめます。
子どもたちがたっぷり本を楽しめる仕掛けは、本棚以外にも。館内には椅子やソファ、ちょっとした段差、さらには壁のくぼみ(!)がたくさん用意されていて、自分だけのお気に入りの場所で本を読めるようになっています。
曲線的な本棚&ベンチに腰掛けると、目線の高さに本が並ぶので、どんどん次の本も読みたくなってしまいそう……
角野さんの世界をもっと知れる展示も…
本との時間を満喫したら、角野さんの創作の裏側も垣間見てみましょう。文学館の中には、角野さんの仕事場を再現した「栄子さんのアトリエ」やギャラリーなど、角野さんの想像力の源泉を知ることができる場所もあるんです。
ギャラリーでは、角野さんの集めた魔女人形や、魔女をめぐる研究旅行の記録などが展示されていました。こちらのギャラリーは、半年ごとに展示内容が変わるとのことです。
さらに、四面スクリーンの「黒猫シアター」も見どころの一つ! インタラクティブな映像に、子どもだけでなく、大人もワクワクしてしまいますよ。
名前の通り、魔法にかけられたかのような時間を過ごすことのできる、素敵な文学館。
館内には、角野さんからのメッセージも……
どこにあるか、探してみてくださいね。
■施設情報
魔法の文学館 (江戸川区角野栄子児童文学館)
〒134-0085 東京都江戸川区南葛西7-3-1 なぎさ公園内
一般(15歳以上)700円〈500円〉
こども(4歳〜中学生)300円〈200円〉
※〈〉内は江戸川区在住者、在勤者、在学者の割引料金です。
※3歳以下は無料です。
「魔法の文学館」への入館は、日時指定の事前予約制が基本となっております。
2023.10.26
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