ヤービの世界へようこそ 梨木香歩

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Illustrations © Sakae Ozawa 2019

ヤービの深い秋 梨木香歩

大きい人とふしぎな生きものは、深い海の時間で出会う

ヤービの深い秋 梨木香歩

梨木香歩作小沢さかえ画

定価(本体1,700円+税)

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出会ったのは森の奥深く、きみの夢の底深く

秋はしだいに深まり、冬ごもりの支度におおいそがしのヤービたちは、博物学者であったグラン・グランパ・ヤービが、ややこし森でみつけたという、まぼろしのキノコ、ユメミダケを探す冒険に出発します。同じころ、フリースクールの生徒ギンドロと、ウタドリ先生たちも、ギンドロの見つけた不思議な手紙に導かれ、テーブル森林渓谷、ヤービたちのいうところのややこし森へと向かっていたのでした。ヤービシリーズ待望の第二弾。

梨木香歩さんのエッセイはこちら

梨木香歩 直筆メッセージ

岸辺のヤービ 梨木香歩

定価(本体1,600円+税)

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第1巻 岸辺のヤービ 岸辺でヤービを見つけたらどうふるまうべきか

ある晴れた夏の日、学校近くの三日月湖、マッドガイド・ウォーターに浮かべたボートの上で、ふわふわの毛につつまれた、二足歩行するハリネズミのようなふしぎな生きものと出会います。そして、一粒のミルクキャンディーがきっかけとなり、「ヤービ」と名乗るその生きものと「わたし」の交流がはじまります。

刊行時インタビューはこちら

登場人物

ヤービ 物語の主人公 人間と話す力を持っている

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ギャラリー

著者紹介

  • 梨木香歩Kaho Nashiki

    プロフィール

    1959年生まれ。作家。小説に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『丹生都比売 梨木香歩作品集』『裏庭』『家守奇譚』『沼地のある森を抜けて』『冬虫夏草』『村田エフェンディ滞土録』『雪と珊瑚と』『海うそ』『僕は、そして僕たちはどう生きるか』『f植物園の巣穴』『椿宿の辺りに』、エッセイに『春になったら莓を摘みに』『渡りの足跡』『鳥と雲と薬草袋』『水辺にて』『やがて満ちてくる光の』などがある。

    水辺で、そこに棲む小さな生きもののことをあれこれ考えはじめてから、もう10年は経ったようです。最初、見え隠れするその子の姿を捉えるのに必死でした。どうやら男の子だな、ずいぶんうれしそうだな、名まえは? そう考えてちょっと首をかしげたとたん、「ヤービ!」という元気のいい声がするではありませんか。それから彼が私に与えてくれた喜びといったら! 早くみなさんもヤービに会ってもらいたい。わくわくしてそれからどきどきして、いうならば、「待ち切れない気持ち」です。(『岸辺のヤービ』刊行時メッセージ)

  • 小沢さかえSakae Ozawa

    プロフィール

    1980年生まれ。画家。京都造形芸術大学芸術学部洋画コース卒業。2004年から2008年まで、ウィーン美術アカデミーに留学。主にMORI YU GALLERY などで展示発表を行うほか、国立国際美術館でのグループ展に参加。また、台湾、香港でも個展を開催している。絵本作品に『ほしをもったひめ―セルビアのむかしばなし』(八百板洋子・文)『チャーちゃん』(保坂和志・作)がある。

    ヤービの、曖昧だったその姿が鮮やかに見えてくるまで、ずいぶんと時間が必要だったのですが、一度、目の前に現れるとすぐに、もうずっと昔から知ってる親しい友人のような存在になりました。 ヤービを知ってからは、散歩の途中の草むらに、水辺に立つ木の枝に、思わずその小さい姿を探してしまう。でもきっとそれは、私だけではないんじゃないかな……という気がしています。(『岸辺のヤービ』刊行時メッセージ)

プレゼント

プレゼント ブックカバーにもなるラッピングシート(2種) + スマートフォン用待受画面(2種) 無料ダウンロード

ヤービと響きあう
物語11選

『岸辺のヤービ』刊行にあたって、
この物語とともに子どもたちに読んでほしい児童文学作品を
梨木香歩さんがえらんでくださいました。
梨木さんからのコメントつきです。

※福音館書店以外から刊行されている作品もふくまれています。

ニルスのふしぎな旅(上)(下)

福音館書店
    • ニルスのふしぎな旅(上)
    • ニルスのふしぎな旅(下)
福音館書店

ニルスのふしぎな旅(上)(下)

セルマ・ラーゲルレーヴ作/菱木晃子訳/ベッティール・リーベック画 定価 各(2,300円+税)

梨木さんコメント 小さなニルスの視点から、スカンジナビア半島の大国であるスウェーデンの地誌が読み取れる。ファンタジーでありながらこの上なくリアル。

内容紹介
妖精トムテに悪戯をしたために、小人にされてしまい、ガチョウたちと共に旅をする少年ニルスの成長と冒険を描きます。昔話や伝説を盛り込んだ、スウェーデンを代表する児童文学作品を完訳で。

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『妖精トムテに悪戯をしたために、小人にされてしまい、ガチョウたちと共に旅をする少年ニルスの成長と冒険を描きます。昔話や伝説を盛り込んだ、スウェーデンを代表する児童文学作品を完訳で。
セルマ・ラーゲルレーヴ作/菱木晃子訳/ベッティール・リーベック画
定価 各(2,300円+税)

木かげの家の小人たち

福音館書店
  • 木かげの家の小人たち
福音館書店

木かげの家の小人たち

いぬい とみこ作/吉井忠 絵 定価(1,600円+税)

梨木さんコメント 戦争下の小人たちの、人間との友情と生きるための工夫。小人ものの物語のなかでは、もっとも切実なものかもしれません。

内容紹介
イギリス生まれの小人たちの世話を任された森山家の子どもたち。大きな戦争をへて、人の心の気高さとは何かを問いかける児童文学の傑作。

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イギリス生まれの小人たちの世話を任された森山家の子どもたち。大きな戦争をへて、人の心の気高さとは何かを問いかける児童文学の傑作。
いぬい とみこ作/吉井忠 絵 定価(1,600円+税)

農場の少年

福音館書店
  • 農場の少年
福音館書店

農場の少年

ローラ・インガルス・ワイルダー作/ガース・ウィリアムズ絵/恩地三保子訳 定価(1,900円+税)

梨木さんコメント 労働が子どもの生活に欠かせぬものだった時代の、手仕事の充実。

内容紹介
開拓期のアメリカの農場で豊かな自然に囲まれてのびのびと成長する、のちにローラの夫となる少年とその家族の姿を描きます。

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開拓期のアメリカの農場で豊かな自然に囲まれてのびのびと成長する、のちにローラの夫となる少年とその家族の姿を描きます。
ローラ・インガルス・ワイルダー作/ガース・ウィリアムズ絵/恩地三保子訳 定価(1,900円+税)

たのしい川べ

岩波書店
  • たのしい川べ
岩波書店

たのしい川べ

ケネス・グレーアム作/石井桃子訳/E.H.シェパード絵 定価(2,000円+税)

梨木さんコメント 水辺で豊かに流れる時間を味わう物語。

内容紹介
人里はなれた静かな川べでひっそりと暮らす、素朴な動物たちにおこる、ほほえましい事件の数々を描いた、詩情ゆたかな空想物語。

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人里はなれた静かな川べでひっそりと暮らす、素朴な動物たちにおこる、ほほえましい事件の数々を描いた、詩情ゆたかな空想物語。
ケネス・グレーアム作/石井桃子訳/E.H.シェパード絵 定価(2,000円+税)

床下の小人たち

岩波書店
  • 床下の小人たち
岩波書店

床下の小人たち

メアリー・ノートン作/林容吉 訳/ダイアナ・スタンレー絵 定価(2,200円+税)

梨木さんコメント 英国の床下!

内容紹介
古い家の床下でひっそりと暮らす小人の一家の物語。映画化もされた、イギリスの児童文学ファンタジーを代表するシリーズ。

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古い家の床下でひっそりと暮らす小人の一家の物語。映画化もされた、イギリスの児童文学ファンタジーを代表するシリーズ。
メアリー・ノートン作/林容吉 訳/ダイアナ・スタンレー絵 定価(2,200円+税)

ツバメ号とアマゾン号(上)(下)

岩波書店
    • ツバメ号とアマゾン号(上)
    • ツバメ号とアマゾン号(下)
岩波書店

ツバメ号とアマゾン号(上)(下)

アーサー・ランサム作/神宮輝夫訳 定価各(760円+税)

梨木さんコメント 湖上に吹く風と、少年少女時代の「艇」への憧れ。湖沼地帯の自然が疑似体験できます。

内容紹介
夏休み、ウォーカー家の4人きょうだいは、小さな帆船「ツバメ号」に乗って、子どもたちだけで、無人島ですごします。湖を探検したり、アマゾン海賊を名乗るナンシイとペギイの姉妹からの挑戦をうけたり、わくわくするできごとがいっぱい!

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夏休み、ウォーカー家の4人きょうだいは、小さな帆船「ツバメ号」に乗って、子どもたちだけで、無人島ですごします。湖を探検したり、アマゾン海賊を名乗るナンシイとペギイの姉妹からの挑戦をうけたり、わくわくするできごとがいっぱい!
アーサー・ランサム作/神宮輝夫訳 定価各(760円+税)

わたしたちの島で

岩波書店
  • わたしたちの島で
岩波書店

わたしたちの島で

アストリッド・リンドグレーン作/尾崎義 訳 定価(920円+税)

梨木さんコメント 個性的で愛さずにはいられないマーリン一家のどたばたとともに、島の自然と一体化したようなチョルベンのパーソナリティーが、なんといっても魅力的!

内容紹介
スウェーデン児童文学の名手・リンドグレーンが、バルト海に浮かぶ小さな島、ウミガラス島を舞台に子ども・大人・動物たちが織り成す楽しい暮らしを生き生きと描きます。

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スウェーデン児童文学の名手・リンドグレーンが、バルト海に浮かぶ小さな島、ウミガラス島を舞台に子ども・大人・動物たちが織り成す楽しい暮らしを生き生きと描きます。
アストリッド・リンドグレーン作/尾崎義 訳 定価(920円+税)

ふたりは ともだち

文化出版局
  • ふたりは ともだち
文化出版局

ふたりは ともだち

アーノルド・ローベル作/三木卓 訳 定価(950円+税)

梨木さんコメント ほのぼのと心地よく、温かい空気が全編を通じて流れています。

内容紹介
仲よしのがまくんとかえるくんを主人公にしたユーモラスな友情物語を5編収録。読みきかせにもふさわしいローベルの傑作です。

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仲よしのがまくんとかえるくんを主人公にしたユーモラスな友情物語を5編収録。読みきかせにもふさわしいローベルの傑作です。
アーノルド・ローベル作/三木卓 訳 定価(950円+税)

へんてこもりに いこうよ

偕成社
  • へんてこもりに いこうよ
偕成社

へんてこもりに いこうよ

たかどの ほうこ 作・絵 定価(900円+税)

梨木さんコメント 体ごと、無条件の楽しさが味わえる!

内容紹介
ヘンテ・コスタさんがつくった〈へんてこもり〉に、はじめて出かけたそらいろ幼稚園の仲よし4人組。そこで出会ったのは、まるぼ!?

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ヘンテ・コスタさんがつくった〈へんてこもり〉に、はじめて出かけたそらいろ幼稚園の仲よし4人組。そこで出会ったのは、まるぼ!?
たかどの ほうこ 作・絵 定価(900円+税)

<コロボックル物語1>だれも知らない小さな国

講談社
  • <コロボックル物語1>だれも知らない小さな国
講談社

<コロボックル物語1>だれも知らない小さな国

佐藤 さとる作/村上勉 絵 定価(1,500円+税)

梨木さんコメント 人間界に依存しない小さな人たちの物語。

内容紹介
こぼしさまの話が伝わる小山は、ぼくの大切にしている、ひみつの場所だった。そこで出会った小さな人たちと「ぼく」の交流を豊かな自然と共に描きます。

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こぼしさまの話が伝わる小山は、ぼくの大切にしている、ひみつの場所だった。そこで出会った小さな人たちと「ぼく」の交流を豊かな自然と共に描きます。
佐藤 さとる作/村上勉 絵 定価(1,500円+税)

てのひら島はどこにある

理論社
  • てのひら島はどこにある
理論社

てのひら島はどこにある

佐藤さとる作/池田仙三郎 絵 定価(1,40円+税)

梨木さんコメント 自分自身の思い出と各場面が混ざり合って、ひとことではいえないほど愛着のある本です。

内容紹介
いたずらぼうずの太郎は、てのひら島に住むという、虫の神さまクルクルに出会い、素敵な冒険をはじめます。

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いたずらぼうずの太郎は、てのひら島に住むという、虫の神さまクルクルに出会い、素敵な冒険をはじめます。
佐藤さとる作/池田仙三郎 絵 定価(1,400円+税)
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